休職中ケアマネのゆるい暮らし

46歳男性既婚ケアマネがいろいろあって適応障害の診断を受けて仕事を休んで家にいる日常を綴ります。男性でそこそこがんばってきて、そこそこの年齢で、いったん立ち止まった人と共感できればいいなと思います。

突然の親の介護

3月22日に77歳の母が自宅で転倒し、手首を骨折しました。父と二人暮らしで、父はその時デイサービスに行っていたので不在で、母は廊下に置いていたジャガイモの箱を持ち上げようとしてよろめいて転倒し、前に転び、右手を床についたようです。鼻も打っており内出血をしていました。私は外出していたのでヨメが受診のためにクルマを出してくれ、整形外科と耳鼻科に付き添ってくれました。外傷はそれほどでもなかったのですが、やはり利き腕の右が包帯でぐるぐる巻きで使えないため、料理や洗濯などの家事がほぼできなくなってしまいました。

私は車で10分ほどのところに住んでおり、一人息子なのでそのままキーパーソンとなり、その日から全ての決断をすることになりました。

自宅の浴室で、私が母の入浴介助をした時は少し思うところがありました。10年以上も介護職だったので入浴介助はそれなりの自信はありましたが、身内の介助は初めてたっだからです。母の髪を洗いながら子供の頃ぶりに見る母の体は背骨の傾きがあり、それなりにシワシワで、施設勤務の頃に見慣れた利用者様たちとあまり変わらない体になっていました。

食事は宅配弁当を頼んでみたもののお米が口に合わない、とのことでおかずだけ注文し、ご飯は無洗米を自宅で炊くことにしたようです。デイサービスも週に一度通うことにし、食事と入浴と骨折したところの包帯の交換をお願いすることにしました。訪問介護も週2回に増やしてもらうことができました。

それなりの体制を整えて自己満足に浸っていましたが、母の精神状態が不安定になってしまい、早朝などに私や叔母(母の姉)に電話をかけてくるようになりました。内容は「なんか不安だから来て」「いますぐきて欲しい」といった内容です。何度かは駆けつけましたが、私も叔母もそれぞれやることがあるため、すぐに対応できないこともあるので、手首が治るまでショートステイを利用することにしました。

運よくすぐに受け入れてくれるところが見つかり、4月3日から15日まで近くの特養のショートステイに父と母と2人とも利用しています。いまのところ特に施設から連絡はないので、穏やかに過ごしているようです。

私が特養で働いている時はショートステイのユニット勤務だったので、受け入れ業務を1日に何人も受けていましたが、とうとう親を送り出す側になりました。特に感慨深いとかはなく、飄々とした気持ちです。

送り出す前日に親の預金通帳、介護保険証、健康保険証、マイナンバーカード、クレジットカードなど大切な物を預かるときは、母はこんなに早く受け渡すことに戸惑っていたのでしょう、少し涙ぐんでいましたが、私はそのうちこんな日が来ると思っていたので、落ち着いた心境で、冷静に受け継ぐことができました。

希望としては母の手首がある程度治り、最低でも自宅で食事の準備ができるようになれれば自宅での生活に戻ってもらいたいと思っていますが、先のことはわかりません。ケアマネさんがとてもレスポンスの良い方で本当に良かったです。両親は本当に運が良く、今まで大きなトラブルに巻き込まれない人生を送ってきましたが、その運の良さは晩年まで続いているようです。