休職中ケアマネのゆるい暮らし

46歳男性既婚ケアマネがいろいろあって適応障害の診断を受けて仕事を休んで家にいる日常を綴ります。男性でそこそこがんばってきて、そこそこの年齢で、いったん立ち止まった人と共感できればいいなと思います。

急な発熱2

新型コロナに罹患しました。

7月27日の午後、軽い喉の痛みが始まり検温すると37度台の微熱でしたが、呼吸のかんじが普通ではなく、時間が経つにつれ肺ぜんたいが重く呼吸することが辛くなってきました。もしかしてとうとうアレかと思いながらもいやいやこれだけ気をつけているのだから、とひと眠りして様子を見たのですがまったく改善する兆しはなく、それどころかひどくなる一方だったので、迷っていた受診・検査を受け、なにか指示が欲しいと思うようになっていました。

その7月27日は水曜日で、私のかかりつけのクリニックが翌木曜日が休診なのは知っていました。その時点で既に夕方16時ごろで、今電話しなければ、これからもっと熱が上がってきた場合、受診が翌々日の金曜になってしまう、ということもわかっていました。それでも5分ほど迷ってから受診することにし、クリニックに電話をしたところ、発熱外来は終了しているが17時からオンラインでの診察なら受けてくれる、とのことでした。

curioというオンライン受診サイトにつなげ、オンライン問診票を送信し、17時を待つと、タブレットの画面にいつものドクターが映りました。状況を話し、解熱剤と咳止めのカロナールなど出してくれ、明日木曜様子を見て症状が改善しなければ、金曜にPCR検査を、という流れの説明を受けました。薬は薬局のスタッフが届けてくれました。

その夜やはり熱は38℃台まで跳ね上がり、横になって息をするのもしんどいので体を起こしたくてベッドから降り、床に長座位になってベッドに背を預けてゆっくり呼吸をし、楽になったらまたベッドに横になる、というのを何度か繰り返して朝を迎えました。翌木曜日は予定通りクリニックは休みなのでどうにもならず、測るたびに上がっていく体温を記録しながら一日が終わりました。

ようやく金曜の朝、診察時間になりクリニックに電話すると、12時の発熱外来に来るよう指示がありました。できれば自家用車で、車内で検査をするのでクリニック前の駐車場で待機、とのことでした。時間になりヨメに頼んで運転してもらい、駐車場で抗原検査を受けものの五分ほどでくっきり二本線が現れ陽性が判明し、そのまま10日間の隔離期間に入りました。

自宅でもうろうとしながら最後の力を振り絞り、マイハーシス登録だのパルスオキシメーター・食料を申し込んだり、空いている和室に布団を敷いて生活圏をヨメと分ける作業をしてその日は倒れこみました。もうなにをする気力も食欲もなく、水分だけを取って生きながらえていたと思います。

それでも二日目は呼吸がつらい、熱が高い、関節痛い、程度でしたが三日目くらいからとうとう嗅覚がなくなりました。ゼロです。味覚は残っておりゼリーの甘味、おかゆの塩味はかんじても香りがゼロなのでとても驚きました。噂では聞いていたけれどこれがそうかと怖くなりました。味覚もなくなる人もいるそうですが私は味覚は残っており失ったのは嗅覚だけでした。戻らなかったらどうしようと怖くてたまらなかったので、新型コロナにり患したことのある芸人さんのYouTubeをすがるように見まくりました。

症状が続くのは長くて2週間とのことだったので、それを信じることにして隔離期間を過ごしました。YouTubeの芸人さんたちは映画やネットフリックスを見て過ごしたとのことでしたが、私にはそんな余裕なんてなく熱が下がるのを待ち、嗅覚が戻るのを待つのみでした。

1週間ほどしてようやくゼリーを食べた時にフルーツの香りが少しするのに気づいてから徐々に香りが戻ってきました。待ちに待った瞬間です!カレーを食べてみるとちょっと香るようになり、回復を実感できるようになりました。香りが感じられない期間は食欲も人生で一番ない期間でしたし、生きる楽しみが感じられませんでした。もうこのままダメになっちゃうのかなとかいろいろ考えましたがなんとか戻れそうでした。

それでも微熱は続き体のだるさは続きましたが、隔離期間の終盤にはその熱も下がってきました。トイレの行き帰りや階段の上り下りで息切れをするようになってしまったので、自宅前でなわとびやラジオ体操などしていました。

発症より10日が過ぎ保健所から隔離期間終了の連絡が来て無事に社会復帰することができました。確かにいろんなYouTuberが言っている通り、独り暮らしのひと、子供がいる人などは大変だろうなあ、と思いました。ホテル療養を選択する人も多かったと思います。我が家はどちらにも当てはまらずヨメと二人暮らしだったので、自宅内で寝室とトイレを別にして家庭内隔離生活を送ることができました。また新型コロナ感染で、加入している生命保険の入院給付金も受けられるそうなので、費用面でも問題なさそうです。

予想だにしない感染でしたが、本当に軽度と呼ばれる症状で済み、なおかつ味覚嗅覚を失うことなく社会復帰できてよかったです。今まではどこか他人事でしたが、軽症とはいえ全体的には軽症なだけであって、本人的にはちゃんとしんどかったので、これからは感染した人のきもちをおもんぱかりながら生きていけると思います。

一度は感染しましたがこれに懲りて萎縮することなく、人生を楽しみたいです!